子どもとの接し方~ご褒美にもルールがある!?~

子どもが自分から望ましい行動を取ったら、それに対して褒める、ご褒美をあげるなど喜ばしいことをして、また同じ行動をしたいと思わせるーこれを専門的には正の強化といい、行動療法などで手法として使われています。

そんなことは昔から子育ての常識として知られていると思いますが、この強化を効果的にするための条件もあります。

たとえば、強化を与えるときには、即時的に(すぐに)反応をすることが大事といわれています。1/2秒ルールといって、望ましい行動を取った1/2秒以内に褒めるといった反応をするのです。実生活で1/2秒はなかなか難しいですが、数時間後に褒められても子どもが何に対して褒められているのかが理解できなければ効果があまりありません。なるべく早く心がけましょう。

反対に、望ましくない行動を止めさせたいときにも、コツがあります。それは、その行動を取ったときにはいつも必ず叱るなど負の強化(罰ともいわれます)を与えることです。罰というと大げさですが、叱る以外にも無視も有効です。これも、いつも必ずというのは難しいですが、子どもは「どうして今日はいいの?」と疑問に思わずにすみ、混乱が生まれません。もちろん、説明して聞かせて理解できる頃には、きっちりと説明してあげましょう。

このように、当たり前のように人間がやっていることでも、なんとなくではなく、誰がやっても同じ結果が得られるような工夫を知ることが心理学です。

(文責:可児)

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