公認心理師・臨床心理士について
公認心理師について
2019年に資格取得第1号が生まれた、日本で初めての心理学に関する国家資格です。
公認心理師はまだ始まったばかりの新しい資格なので、今後どのように展開していくかはわかりませんが、唯一の国家資格ですので今後の心理支援を牽引していくことが望まれます。
臨床心理士について
臨床心理士の独自性
臨床心理士とは、文部科学省の認可する財団法人 日本臨床心理士資格認定協会から与えられた資格で、大学院を修了して研鑽を積み、認定試験に合格した者だけに与えられるものです。
決して「臨床心理士は全て素晴らしくて、他はダメだ」と述べるつもりはありませんし、カウンセラーの才能や人間性、クライエントとの相性など、臨床心理士でも、いいカウンセラーに必ずあたるとは決していえません。ただ、臨床心理士には、いくつかのメリットがあります。
- 1.賠償責任保険が資格に付帯している
- 万が一訴訟沙汰となったとき、臨床心理士のような保険がついていなければ、「カウンセラーの支払い能力なし」ということで損害賠償が支払われない場合がある。
- 2.治療構造を守るように教育されている
- 時間や場所(喫茶店などはダメ)、料金などのルールを決めることで治療関係が守られ、治療促進効果がある。
- 3.体系的な学習をしないと資格を取れないため、極端に偏りにくい
- 広範囲の試験内容をクリアするため、苦手な分野でもある一定の学習はしている。
- 4.定期的な研修とスーパーヴィジョンを受ける機会が提供され、義務付けられている
- 他の資格ではなかなか充実できないほどの研修機会を得ることができ、客観的にカウンセリングを捉える機会であるスーパーヴィジョンにより、悪い方向に進みかけても修正が比較的容易である。
- 5.資格の更新制度がある
- 臨床心理士は5年ごとの更新制度があるため、上記研修機会を持たないなど不良の場合は資格が更新できないようになっている。
「心理カウンセラー」の資格には、数か月や数週間の自宅学習などで取ることができる資格もあるようですが、どれだけトレーニングしても、十分ではない面があります。
臨床心理士は、生涯の研修機会が義務付けられている数少ない心理の資格です。当カウンセリングルームにおいては、その臨床心理士の中でもさらに良いセラピストのみを採用するよう心がけております。
よくご相談に来られるお悩みの例
- 精神的な症状
- 気分の落ち込み、不安・強迫(観念・行為)が強い、トラウマ、PTSDの症状で辛い
- 対人関係の悩み
- 夫婦関係の不和、家族関係の不和、社内の人間関係、人付き合いが苦手
- 学校・教育の悩み
- 子どもの不登校、発達障害ではないか、学習に関する悩み
- 原因不明の悩み
- 原因不明の身体症状(痛み、しびれ、疲労感など)や原因不明の精神症状