一人反省会

仕事から帰って、後から色々と思い返して、「もっと○○できたのにな…」と一人反省会した。などといった使われ方をする「一人反省会」という言葉。いつの間にか、歌詞にも使われ、定着しているような気がします。

こういった使われ方では、「一人反省会」はよくないもののように捉えられているようですが、本当によくないことなのでしょうか?

一人反省会をしないと、過去の失敗から何も学ぶことができないダメ人間になっちゃうんじゃないの?とも考えられます。失敗から学ぶことも多いですし、同じことでずっと悩んでいたくないと思うのは、人間誰しもそうですよね。

一人反省会すること自体は、悪いことではありません。次に活かすことができれば良いですよね。ただ、問題なのは「一人」という特性上、いつでも、どこでも開かれてしまう可能性が高いということです。友達に愚痴を聞いてもらって反省会をしようと思うと、少なくともその友達と予定を合わせなければならないですよね。電話してもいい時間を確認したり、会えそうなタイミングを見計らったり。話し始めても、ずーっと自分だけが話題を独占することはあまりないと思いますので、「終わり」が見えてきます。それが「一人反省会」となると、いつでもどこでもできてしまい、終わりも見えずに永遠に続くことになってしまうのです。

一人であっても、時間や場面を決めて反省会ができると良いですね。「夜、食事から入浴までの30分間だけ、反省会しよう」というふうに予め決めておき、時間が過ぎたら考えるのをやめる癖をつけていきましょう。切り替えるには、タイマーを利用したり、テレビを見る・音楽を聴くなど次にすることを用意しておいたり、工夫してみましょう。

どうしても続いてしまう、という方は、カウンセリングを受けてその時間中に、ということもできます。よろしければご検討ください。

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MEDI心理カウンセリング大阪

公認心理師・臨床心理士 可児

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