マジカルナンバー7

「マジカルナンバー7」ということばを聞いたことはありませんか?

人が一度に記憶できる容量のことで、Miller,A.という心理学者が実験で明らかにしました。7±2(4±1との知見も最近ではあります)といわれており、電話番号もこれに収まる範囲になるよう設定されています。

では完全に7文字かというとそうではなく、情報のまとまりとして7±2といわれています。電話番号ならば7~8桁ですが、「MEDI心理カウンセリング大阪の心理士」と文字にすると19文字ありますが、単語の区切りでいうと6つになるので、大体一度で覚えられるようになっています。広告や業務のメールなどでは、人の目に止まってほしい情報をこの単語数で入れると効果的です。

ただし、これはあくまで短期的な記憶容量の話です。記憶としてとどめておくには、何度も繰り返し見たり書いたりといったリハーサルが欠かせません。でも、この忘れるというスキルも人間には必要なことです。電話をかける瞬間には記憶すべき番号ですが、もう二度とその相手にはかけることはないかもしれないのに、その番号をずっと覚えておく必要はありません。そうやって取捨選択していく能力があるのは、コンピュータと人間の違いではないでしょうか。

(文責:可児)

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