絵本からの学び

子育ては親育ち。子育てをしながら、いつも学ばせてもらっているなと感じます。

子ども向けの絵本を読むことも、とても学びになります。

私のお気に入りは、あまんきみこさん作の「きつねのおきゃくさま」という絵本です。獲物を太らせてから食べようと企んだきつねが、その過程で親切な行動を取っていくことで、獲物だった動物たちに慕われていきます。最後はちょっぴり切ない結末まで用意されています。

このお話から、子ども達がどんなことを感じているかは分かりませんが、私には「行動が人を作っていく」ことの証明だなと映りました。腹黒きつねが、本当はそんなつもりじゃないのに、良いように誤解されて「親切なおにいちゃん」と呼ばれることで、もっと親切に、そして勇敢になっていくのです。

「ダメな子」などと烙印を押してしまうと、ダメな行動ばかりが目についてしまいがちで、子ども本人もそのように思い込んでいってしまいます。人にはいろんな面があるはずですので、「親切な子」、「面白い子」などと、ポジティブな側面を念頭に置いて接してみると、そのポジティブな面が伸ばされていくことでしょう。

 

MEDI心理カウンセリング大阪

公認心理師・臨床心理士  可児

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