前回③のブログでは、嫌な人とどうしても関わらなければならないときのポイントとして、嫌な人にこそ基本的なコミュニケーションを大切にすることをお伝えしました。
今回は、そのコミュニケーションスキルについて少し具体的に解説します。
① 挨拶をする
本当に挨拶だけで、特に会話をしなくて構いません。朝なら「おはようございます」の一言が言えればOKです。
② 目を見て話す
嫌いな人だと忘れがちですが、話すときは「相手の話をきちんと聞いているという姿勢」を示すことが大事です。こちらが「早く終わらないかな」と思っていても、相手は聞いてもらえていないと思うと、「もっと分かってもらわないといけない」と感じて、どんどん話し続けられる可能性があります。嫌な人との接する機会を最小限にするためにも、聞いている態度を見せることが大事です。
③ 感謝と謝罪は、しっかり言葉にして表す
これも嫌いな人相手では忘れられがちなことですが、人間関係の基本で大切です。たとえ嫌いな人であっても、自分にとって良いことをしてもらえたときは、きちんと「ありがとう」と伝えた方が良いでしょう。特別に仲良くする必要はありませんが、「人が親切にしてやってるのに、無礼な!」という印象を抱かれて、相手から攻撃される原因になるかもしれません。
反対に、たまたま足を踏んでしまうなど、こちらが意図せず悪いことをしてしまうこともありますよね。軽く「すみません」の一言をいうだけでも印象は違ってきます。
いずれにしても、相手に好かれようとしなくてもいいんです。相手から責められたり、トラブルになったりする機会を作らないように過ごしましょう。
MEDI心理カウンセリング大阪
公認心理師・臨床心理士 可児