家族療法やソリューションフォーカストアプローチといった心理療法では、問題や困りごとの原因を探ることはしません。原因と解決は、別物だと考えるからです。
例えば、痩せたいという人がいるとします。痩せない原因を探して遺伝子の勉強をするよりも、瘦せるために運動をしたり食事の見直しをしたりする方が、目標に近づけるように思いませんか?
でも、原因探しが悪いことではありません。ネガティブなことに対しての原因探しは、よほど意図がない限りしませんが、ポジティブなことにはどんどん原因探しをしていきます。良かったこと、例外的にできたことなどには原因探しをして、同じような状況が作れないかなと考えていきます。失敗は成功のもとといいますが、成功も成功のもとなのです。
小さくても嬉しい・楽しいできごとがあれば、ぜひ「何が(なぜ)良かったのかな?」と問うてみてください。
(文責:可児)