カウンセリングではどんなことをするか②

『アサーション(アサーティブネス)』について

 前回は、カウンセリングでのやりとりについて取り上げ、悩み事や困りごとをなるべく具体的にすべく、現実的なやりとりを重ねていくという流れについてご説明しました。ポイントは、『話をすり合わせる』、『共通の認識にする』ということでした。

 

 さて、コミュニケーションにおいては、気持ちや考えを適切に『主張すること』が重要になりますが、その中でも今回は、『アサーション(アサーティブネス)』という概念について取り上げます。

 自分の意見も、相手の意見もどちらも大切にしながらコミュニケーションを行うこと、適切な自己表現の方法を、『アサーション(アサーティブネス)』と呼びます。これに対し、自分よりも他人を優先し、自分のことは後回しにする場合を、『非主張的』、自分のことだけを考えて、相手はお構いなしにしてしまうことを『攻撃的』と呼びます。もちろん、目指すべきところは『アサーティブ』なコミュニケーションになります。

 

 コミュニケーションを円滑に進めるため、カウンセリングでは、アサーション・トレーニングを行うこともあります。実は、カウンセラーとのやりとりが、日常生活などで他の人に関わる時の練習にもなります。

 

(文責:福原)

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