前回は、『ストレスマネジメント』の中の『セルフモニタリング』について取り上げました。
日記をつけたり、悩みを書いてみることで、気分が落ち着くという経験もすでにされている方も少なくないように思います。
今回は、『ストレスコーピング』について説明しますが、これは『セルフモニタリング』を終えた後のステップとして位置付けられます。『コーピング』には、対処法という意味があり、『ストレスコーピング』とは、『ストレスと上手に付き合う方法』といえます。
『ストレスコーピング』は、以下の3つに大きく分けることができます。
- 問題焦点型コーピング
ストレッサー(ストレスの原因になっているもの)に直接対処する方法です。たとえば、業務量が多くて負担に感じているような場合、その業務量を調整してもらったり、担当から外してもらうというような方法です。
- 情動焦点型コーピング
ストレッサーによって引き起こされた感情に対処する方法です。たとえば、業務量が多くて負担に感じているような場合、『この仕事を乗り越えたらまた成長できるはず』などと考え、捉え方や考え方を前向きに変化させるという対策です。
- 気晴らし型コーピング
いわゆるストレス解消法と呼ばれるもので、カラオケや運動など、気分転換やリフレッシュになるような、日常の小さなイライラなどにも役立つような方法です。
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強いストレスを感じた時には、他の人にも話を聴いてもらうことで、気持ちが一旦落ち着く可能性もありますね(情動焦点型コーピングにもつながりそうです)。
『ストレスマネジメント』では、まずはモニタリングを通してストレスの正体を明かし、そのうえで役に立ちそうなコーピングを選択しましょう。また、対処した後にはそれが効果的だったのかどうかも評価しましょう。
コーピング法はひとつではなく、いくつかレパートリーがあると、バランスよく対処ができそうですが、いかがでしょうか。
(文責:福原)