話を聴く中で、ついつい、相手が話したことに対して「本当にそうかなぁ?」などと疑ったり、「それは間違っているのでは?」などと、批判的になってしまうことはありませんか?
私たちの仕事は、「聴く」ことを主としています。
ロジャーズは、カウンセリングにおけるセラピスト側の基本的な態度を中核三条件として、提唱しました。そのうちの一つが、「受容(無条件の積極的関心)」です。これは、相手が話したことについて評価や批判することなく、ありのままを受け入れるということです。
カウンセリングだけではなく、常日頃の会話の中でもそんな風に「聴く」ことができると、話をしてくれた相手も、聞き手に対して「受け入れてくれているのかもしれない」と安心してくれるように思います。そうして、円滑な関係を構築していくのでしょう(もちろん、相手がアドバイスを求めているのであれば、それはこのプロセスを経た後に、必要に応じてしてあげたらいいと思います)。
(文責:福原)