「白か黒か?」

 現代は生き方が多様になったと言われています。様々な選択肢があり、どの選択肢を選ぶか、自由さが少しずつ広がってきているような印象も受けます。

 そんな中でも、『白か黒かどちらか』しか受け入れられなかったり、どちらかであるべきと考えてしまったりする方もある程度多くいらっしゃるような気がします。しかし、本来白と黒の間には、どこからが白でどこからが黒なのか区別がとても難しいほど、無限の中間の色が存在します。人も、同じなのではないかと私は思います。

 人の心やあり方、考え方は本当にバリエーション豊かで、無限に存在するし、して良いものなのではないでしょうか。そして、一人の人の中にも、本来、白の考え方も黒の考え方もその中間の考え方も、いろどり豊かにすでにあるものなのではないでしょうか。白か黒かどちらかであるべきなのではないかと思っておられる方がもしいらっしゃったら、まず自分の中にすでにあるいろどりに目を向けてみること、そのいろどりそのものを大切にしていただけたら、と思います。

(文責:中山)

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