カウンセリングの目標をお尋ねすると、「症状がなくなること」と言われる方は多いです。症状に困っているから来室されるのであって、仰ることはもっともです。
ただ、症状がないことを確認することは、とても難しいことです。
例えば、5kgのお米の中に「白色以外の米粒があるか?」を調べようとすると、全てのお米をチェックしなくてはいけません。しかし、「赤い粒が1粒でもあるか?」を調べるとなると、各段に探しやすくなります。
症状についても同じことがいえます。「イライラしない」ことを目指すと、1日の中でイライラしている時間を探し出さなければなりませんが、「笑顔で話すことができる」ことを目指す方が、行動として起こしやすいです。
症状があったとしても、こんなことができると嬉しいなと思えることを、カウンセリングで一緒に探していけたらと思います。
MEDI心理カウンセリング大阪
公認心理師・臨床心理士 可児