文部科学省が実施している全国学力調査の記事を見ていて、少し気になることが載っていました。中学校の理科が、前回より16.8ポイント低くなり、49.7%となったそうですが、観察や実験等に関する問題で特に低さが目立ったそうです。
コロナの影響で、複数の生徒が密接になりやすい実験を、取り止めたり代表者が前で行うのを見るだけにしたりしている学校が多いようです。自分で自ら動いて実験してみる機会が減っているのです。全く同じ事象を見るだけだと思うと、たったそれだけの違いで成績に反映するなんて、と私も驚きました。
やはり、実体験というものはとても大切なんだなと感じます。便利な世の中になって、インターネットでキーワードさえ入力すれば、色んな動画が出てきます。理科の実験にしても、教科書に載っているようなものもたくさん出てくるのではないでしょうか。それでもやはり、「自分でやる」ということが大事だということが、この学力テストの結果が教えてくれているのでしょう。こういった動画は、一度知識を身に付けた大人が楽しむには良いですが、これから知識を学んでいこうという子どもにとっては、あくまで補助手段なのではないでしょうか。オンライン授業は、事情によっては授業の代替手段となるでしょうが、コロナ禍も長くなり見直しが必要なのではと思います。
MEDI心理カウンセリング大阪
公認心理師・臨床心理士 可児