「抑うつ」って何だろう?

うつ病、うつ状態、抑うつ…、「うつ」と名のつく日本語はたくさんありますが、どんな違いがあるのでしょうか?

なんなく、「うつ」というと、「気分が落ち込んでふさぎ込んでいる状態」なのではと察しがつく方が多いと思いますが、では「抑うつ」とはなんでしょうか?

漢字が「抑」なので、「うつを抑え込む」という誤解をされている方もいらっしゃるようですが、語源の成り立ちとしては「抑えられたような状態」+「鬱(うつ)」という類義語を並べた言葉になります。

英語の「depression」の語源が、「下に」+「押さえること」だからこのような漢字が当てられたのかもしれません。

日本語に話を戻しまして、デジタル大辞泉によると、「抑うつ」は「気持ちが沈んで晴れ晴れしないこと」と定義されています。

医学的には、抑うつ状態は気分が落ち込んでいる状態であり、これが長く続いたり生活に支障をきたしたりすると、「うつ病」として診断されます。

日常会話で使う分には、「抑うつ」も「うつ」も大して違いはないと思って使って良いと思います。

「うつっぽい感じ」というのは、誰にでも起こっていることです。少しショックなことがあったとき、体調が優れないときなど。それが2週間、3週間…と長続きしているな、と感じたときは、一度専門家を訪ねてみてくださいね。

MEDI心理カウンセリング大阪

公認心理師・臨床心理士 可児

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