気になる子どもの発達

育児本やネットのサイトに「8ヶ月ではいはい」「12ヶ月で一人歩き」なんて書いていると、それより少しでも遅いと気になりますよね。

本に載っているのは定型発達と呼ばれるもので、大体7割前後の人が当てはまるものになります。なので、特に障害などがなくてもまだできないということもあります。

ではなぜ、定型発達が重要なのかといいますと、一つは受診の目安になるからです。多くの項目で遅れていたり、時期として遅すぎたりするときは、専門家に見てもらった方がいいということが誰にでも分かるようにしているのです。

もう一つの理由として、発達の順序は概ね同じ経過をたどっていくとされていますので、次のステップが分かるということです。例えば食事のとき、親が知らないままだとずっと手づかみ食べを続けているかもしれません。そろそろスプーンを練習できる時期になってきたかな、というときにスプーンを持たせてみると、案外すんなりと使うことができることもあります。「頑張ればできそう」なところを知る目安として使っていただければと思います。

 

MEDI心理カウンセリング大阪

公認心理師・臨床心理士 可児

一覧に戻る>