文部科学省によると、2021年度に公立学校教職員の中で精神疾患による病気休職者は、過去最多の5897人となったそうです。これは、全教職員者数の0.64%にあたるそうです。
皆さんは、この数字を多いと思うでしょうか。
私の子どもの通う学校でも、病気休暇を取得された先生がいたので、もしかして心の病だったのかな?と考えてしまいました。
学校の先生は非常に多忙で、教科教育以外にもたくさんやることがありますよね。対人援助職の中でもバーンアウトしやすい職種ではないでしょうか。
日々の頑張りがなかなか成果として表れてくるものでもなく、トラブルは何かとつきものでもあります。
それでも、どうしようもなくなって倒れたり、退職してしまったりするよりは、一旦休職という選択をして後に戻って来られる方が、子ども達にとっても良い影響があるのではないでしょうか。学校に行くのがしんどいと思いながらも「休む」という選択すら取れずに無理をしている子どもにとっても、しばらく学校には行けていない子どもにとっても、「先生もしんどくなってもまた戻れた」という姿を見せることは、良き模範となると思います。どんな講釈よりも、大人の働く姿が一番の励みになるのだろうと思います。
学校の先生方には、休職者数に一喜一憂するのではなく、休職したその後が良き展開となるよう、努めてもらいたいなと考えています。スクールカウンセラーや復職支援の相談員なども活用してもらえれば幸いです。
MEDI心理カウンセリング大阪
公認心理師・臨床心理士 可児