先日、ランチ情報⑬でご紹介したソラマメ食堂に、ランチ利用で行ってきました。何でもないことのようですが、私にとっては大きな達成感のある出来事だったのです。
実は、約半年前にこのお店のディナーを利用し、ランチで同じメニューが安く食べられると知って、ずっと行ってみようと思っていました。半年間、何度も行ける機会がありましたが、「お弁当より高いし…」、「休憩時間をフルに使ってしまうかも…」という迷いがあり、ずっと後回しにしていたのです。
では、なぜ半年できなかったことが急に達成できたのでしょうか?
一つには、前日に同僚に話したことで、「よし、今日行こう!」と思えたことが大きかったと思います。半年前から気になっていて、いつか行ってみようと思う、といったことを話したことで、有言実行しなければという思いが生まれてきたのです。
気持ちが一気に向いてきたところで、もう一つの理由として、行く理由を探し始めたことだったと思います。前述した迷いは、行かない理由を探していたときのことです。行かない理由を挙げていっていたら、どんなに近くても行くことができません。行かない理由ではなく、行く理由を探していくと、「最近はずっとお弁当だったので、お弁当作りを頑張った自分にご褒美あげよう」とか、「夏バテ気味だから、身体にやさしいものを食べよう」など、前向きな気持ちでいっぱいになってきました。
たった1回のランチという小さな出来事ですが、このように周囲に宣言したり、やらない理由よりもやる理由を探し出したり、という工夫が達成感につながり、一つの成功体験といえます。このように、日常の些細なことでも、成功体験を重ねることが自己肯定感につながっていくかと思います。失敗も成功のもとかもしれませんが、成功体験も次なる成功のもとにつながります。小さなことでも成功体験があれば、どうやってそれを達成することができたのか?と、細かく分析してみましょう。
この記事が、普段見過ごしている何か、やってみたいと思って先延ばしにしている何か、に気付くきっかけとなっていただければ幸いです。
MEDI心理カウンセリング大阪
公認心理師・臨床心理士 可児