当カウンセリングルームのホームページでは、性別の欄を「男」「女」に加えて、「その他」の欄を設けています。
性というものは、男女だけでは分けきれないものでありますし、性別を記入したくないという方もいらっしゃるかと思います。
ジェンダーが人間固有のものであるという意見もありますが、インターセックス(半陰陽)は動物にもあるものですので、そもそもとして性別を男女の二つだけで説明することが不適切だと思います。
ではなぜ、性別欄を設けているのかといいますと、生物学的性の影響は大きく、できれば申込の段階で教えていただきたい情報の一つだからです。周りからどんな関わりを受けてきたかを知ることは、非常に重要な手がかりになります。また、性的なことでお悩みの場合、担当のセラピストを決めるときにできれば同性にすること(できなけばその旨を伝えて了承してもらうこと)などの配慮も必要かと思います。
そんな手がかりとして、性別欄は参考にはするけれど、なるべく性別二元論の世界観で見ることなく、その人自身を見ていけたらなと思っています。
(文責:可児)