前回の続きです。
ワーキングメモリーは様々な場面で役に立ちます。仕事や勉学に役立つことはもちろん、料理や買い物などの日常生活にも使われています。本を読んだりするときにも、登場人物の名前を覚えつつ、話の展開を追っていくことにワーキングメモリーが働いていることもあります。
ワーキングメモリーの働きが弱いと、これらのことが困難になっていきます。読書の例でいうと、本を読んでいても「あれ、これ誰だったっけ?」と何度も前のページをめくっていかないと分からなくなってしまう、といったことがあります。
先生や親に言われたことをすぐに忘れてしまうお子さんも、ワーキングメモリーの働きが弱くなっていることが考えられます。大人でも、3つ言われても1つしか覚えられない、なんてことありますよね。
これらの問題に、メモを活用することで改善できる部分はありますが、ワーキングメモリー自体を鍛えることもできます。
次回に続きます。
MEDI心理カウンセリング大阪
公認心理師・臨床心理士 可児