ホログラフィートーク

トラウマ治療というと、最も有名なものはEMDRでしょうか。NHKでも紹介されて、歴史も比較的長く一般的にも広く知られてきているかと思います。言葉でのやり取りが主流のカウンセリング界において、眼球運動を使うというのは画期的です。その後、脳へアクセスするという心理療法はたくさん生まれてきています。

今回は、ホログラフィトークという日本生まれの心理療法をご紹介したいと思います。

ホログラフィートークは、平たくいうと軽催眠状態で行うイメージワークです。実際に私も体験してみましたが、催眠にかかっているという感覚は全然なく意識もしっかりして話せました。

臨床心理学の先進国・欧米から輸入されたものが多い中、嶺輝子先生という日本人の心理士によって発案されたものなので、日本文化にとてもフィットすると思います。

手順としては、まず最初に扱いたい問題(感情や身体症状)を観察します。そして、その問題の核となる部分が生まれた最初の場面へと退行する準備をします。その場面に退行して、問題となっていること自体を解決させて、新たに健全な人との関わりを構築し直していきます。更に、今後の注意点や解決を獲得して、日常生活に活かしていく、というものです。1回90分のセッションで、問題の特定から解決まで導くように作られています。

このように文章にして書くと分かりにくいですが、人の持つ豊かなイメージを活かして、暖かい気持ちにさせてくれる心理療法です。受けていただくにあたって、特別な準備は何も必要ありません。特にトラウマとなることがない、という方でも、心の健康の増進のために気楽に受けてもらえたらと思います。

また、当初考えていた問題の核となるものが、全然違った形で出てくることもあります。自分では、学生時代のいじめ体験が原因だと思っていたのに、ホログラフィトークをやってみるともっと過去の幼少期が出てきた、ということもよくあるそうです。自分の顕在意識(頭で考えていること)と違い、潜在意識(心の奥)はよく分かっているのでしょう。言語でのカウンセリングのみでは、潜在意識に直接働きかけることは難しいですが、ホログラフィトークなら可能なのです。

比較的新しい心理療法ですので、心理士なら誰でも実施できるというわけではありません。MEDI心理カウンセリング大阪の心理士の多くは、研修を受けてホログラフィトークを実施する資格を持っていますので、ご興味を持っていただけましたら、一度お問い合わせください。備考欄にその旨を記入していただけると助かります。

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MEDI心理カウンセリング大阪

公認心理師・臨床心理士 可児

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