ことばの発達ー会話を引き出すには

ことばの発達は、個人差が大きいものですが、周りのお子さんと比較しやすい面ですので気になることが多いと思います。

発達の速度は親の責任ではありませんが、ことばを促すヒントとして、環境作りがあげられます。コミュニケーションを取りたくなるような環境を用意してあげることですが、では一体どんな状況がよいのでしょうか?

例えば、海外旅行を考えてもらうと分かりやすいですが、外国語で自己紹介はできなくても、食べ物を注文することなら身振りを交えて注文することはできる人は多いでしょう。ことばの発達も同様で、気持ちを伝えることよりも先に、自分の要求を伝えることから始まります。

少子化で一人の子どもにかけられる時間が長くなったことの功罪として、周りが先回りして要求する必要がない環境にいるお子さんが増えているようです。自分では取れない高いところにおもちゃをわざと置いて、「ママ、取って」といったことばを引き出す工夫も一つの方法として考えてみてください。

 

MEDI心理カウンセリング大阪

公認心理師・臨床心理士 可児

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